いってきたぜ #builderscon tokyo 2016 - Re.Ra.Ku アドベントカレンダー day 5

丸山です。この記事はRe.Ra.Kuアドベントカレンダー5日目の記事です。前の記事はアンドロイドアプリの設計手法についての記事でした。明日はおそらくiOSネタになると思います。お楽しみに!

さて、12/3(土)にbuilderscon tokyo 2016というカンファレンスが開催されました。

buildersconは「知らなかった、を聞く」というキャッチフレーズ(?)を掲げた、多様な方面のエンジニアリングに関わる発表が聞ける、「エンジニアのためのお祭り」です。わたしは今回は聴衆として、また、発表者として参加してまいりました。

参加まで

ビルダーズコンの構想を聞いて、「これはスタッフとしてお手伝いしたい!」と思って、最初の方のスタッフミーティングにはちょこちょこ顔を出していたのですが、業務の都合や家庭の事情でなかなかコミットすることができず、途中から存在感が消えてしまっておりました。残念。来年はお役に立ちたい!

とはいえ、絶対に発表はしたいなあと思っており、トークには応募しました。そしたら、あれよあれよと言う間にどんどん面白そうなトークが応募され、「あー、これはトーク通らないかもなあ」と思って半分くらいは発表を諦めていました。

チケット発売のタイミングでは、「チケットを購入し聴衆として参加しよう」!と思っていたのですが、蓋を開けてみればなんとチケットは3時間でソールドアウト!あらためてビルダーズコンの注目度の高さにおどろき、「ああ、もうだめだ、これでトークが採用されなかったらわたしは記念すべき第一回ビルダーズコンになんの関わりもなく終わっていくのか……ああ……」と思ってかなり苦しい気持ちになったことを覚えています。

祈るような気持ちでトーク採択を待ち続けていましたが、なんとかトークを採択していただき(「片手間JavaScripter」にも知ってほしい、Vue.jsで実現するMVVMパターン、Fluxアーキテクチャとの距離)、発表者としてなんとか参加できることになり、意気揚々と参加してきました。忙しい中発表の練習に付き合ってくれた同僚に感謝の意をここで伝えておきたいです。

当日

とにかく最高だった!とくに面白いと思ったトークは以下の通りです。

OSS は Windows で動いてこそ楽しい

ミーハーなので、「うおおおおお生mattnさんや!!」みたいな感情が湧いてきたところから始まったのですが、mattnさん自身からも発表からも「ハックする気持ち」が溢れ出てて、とにかくかっこよかった。質疑応答の最中に、「若いプログラマに勢いだけは負けたくない」とおっしゃっていましたが、家族と子供がいて普段の業務も忙しい中でそのような気持ちを持ち続けることがどれだけ難しいことか!そして、mattnさんほどの方もそのような思いに突き動かされていると言うこと。そのひとことがかなり印象に残っています。

動け!Golang 〜圧倒的IoTツール開発へようこそ〜

Akerunのkazphさん。社名はAkerunじゃなかったはずだけど、Akerunのひと。わたしはソフトウェア技術者なので、普段の仕事の中工場の話に触れることはほとんどというか一切ないのだけれど、web系に馴染みの深い技術で(というかそもそもkazphさんの出自自体がweb系技術者である)リアルの業務を自動化、改善していく内容は「うおお、これはエンジニアリングだ!うおお!」という感じで相当面白かった。

製品にファームを焼くときに、商品個体のidをどうやって書き込むのかと言うとバイナリを書き換えてるんだよ〜ってのは「まあそうか、そらそうだ」という感じだったのですが、そこはPerlやRubyで行なっていると聞いて、「おおお、LLと低レイヤーの組み合わせ!萌える!」となりました。拙作のwaveずたずた(Rubyでwavファイルをずたずたにするやつ)を思い出した。

発表のあと個人的に「golangでBLE扱うっていってましたけど、ドライバ周りとかどうなってるんです?」と質問させていただいたのですが、「そこは抽象化してくれてるライブラリがあって、それ使えば同一ソースコードでMacでもRasPiでもWinでも動くんすよ」という感じの回答で、なるほど便利という感じでした。

Open Beer Serverの理論とその実装

今回の漫談枠。かと思いきや、実装の話は普通に興味深かった。わたしは電気系かなり弱いので知らないことたくさん知れてよかった。電磁でもってバルブを開閉するソノレイドバルブというやつは頭いいなーって思った。リレーのこと知ったときにも「あー頭いいなー」と思ったが、同質の「はー頭いいなー」であった。だんだん感想が雑になってきた。

一から始めるJavaScriptユニットテスト

はてなの id:shiba_yu36 さんによる発表。JavaScriptのテスト周りはツールがいろいろあって、わたしも最初混乱したんだけど、この発表ではそれらがかなりわかりやすくまとめられていてよかった。karmaをCIに載せる話が一番参考になった。弊社はUIテスト諦めちゃってるので参考にしていきたい。

お昼をご一緒させてもらって、懇親会でもお話しさせてもらって、JSプロジェクトのアーキテクチャの話とかチーム開発の難しさとかいろいろお話しできてうれしかったです。

自分の発表について

ツイッターを追ったかぎりではそれなりに評判がよくて一安心しています。30minにかなりの内容を詰め込んでしまったため駆け足になってしまった。

今週の土曜に新潟県長岡市で行われるNDSという勉強会の50回目(!)で再演を行うので、是非みなさん足を運んでください。東京駅から1h30min程度で着きます。

内容やスライドの公開はないのか、という声がちらほら聞こえてきますが(ありがたいことです)、再演が終わったあと、またこのブログで実況中継シリーズ形式で発表内容を公開させていただきますので、今しばらくお待ちください。

最後に、ほんとに最高のカンファレンスでした。スタッフよみなさんありがとうございました!来年もトーク応募するぞ!!!